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Sports Zone 株式会社
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出航!(望月)

「初舞台」―
全ての人が通る道ですが、その時どのような心境なのでしょうか。
緊張?楽観?達観?
初めて人前で自分の芸や能力を見せる時、心に何を思うのでしょうか。

3月27日、日曜日、大阪。
行きのバスの中で海に浮かぶ船を見ながら、私は「達観」していました。
“あの人たちの「初舞台」はどのようなものだったのだろうか”
海からの心地よい風を感じながら球場入り。そして私の能力を見せる場所へ。
放送席で雨上がりのグラウンドを見つめながら今日はどう楽しもうと考えていました。
緊張はあります。けれどもその緊張感は心地の良いもので、私を良い方向に集中させてくれるものだと感じていました。
雨の順延により前日に担当カードの変更されていました。雨の様子からなんとなく予想はしていたけれど、あまり動揺はしませんでした。
Sports Zoneという船の乗組員は、さざ波は乗り越えていきます。

翌日。
今度は会場到着後に担当カードの変更。さすがに驚きましたが、普段からどのような波が来ても乗り越えていけるように我々は準備しています。面舵一杯。
そして2日目は解説有の実況デビューでした。解説は元阪神タイガースで現在(3/28当時)はアカデミーのコーチをしている上本博紀さん。
現役時代を見ていた選手だったので正直心躍っていました。ホームラン後のバット投げかっこよかったなぁ。
とても優しく真摯なお方で、ファンの方々に愛される理由が分かった気がしました。

この2日間で多くのことを学びました。
自分の喋りのスキルはもちろん、モニター越しではなく現地に行って喋ることがどういうものなのか、現地での制作の方々とのコミュニケーション、中継開始までの流れなど…。
練習では学ぶことが出来なかったことも含め自分の現在地を知ることが出来ました。自分の実況で納得がいっていない部分も多くあります。
練習でできないことは本番でもまずできないと思うので、これからも鍛錬を重ねていきたいと思っています。

入団から5カ月。
帆を張って大海原に出ることが出来ました。初めての海はハプニングなどもありとてもいい勉強になりました。
この海では突風もあります。大時化の時もあります。その時私は達観するのか、はたまた別の感情なのか。
どのような状況でも楽しみながら、出会いを大切にしながら、あらゆる海を乗り越えていけるような船乗りになります。

次なる目的地に向けて。
出航!

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望月佑真アナウンサー