今年の夏もまた高校野球を実況する機会に恵まれました。
いまやSports Zoneとしても年中行事、夏の風物詩となってきた感もある、夏の高校野球全国ツアー、
各メンバーが入れ代わり立ち代わり、大阪、京都、岐阜、群馬、などなどそこそこ津々浦々に飛び、連日熱戦と向き合いました。
フリーアナウンサーという生き方は、生きるときも死ぬときも咳をしても一人、
そんな日々のなかこの高校野球だけは、団体戦のような熱と連帯を勝手に感じながら臨んでいる仕事として、私の中では特別なのです。
というわけで2年連続2度目の岐阜高校野球。
まずは前乗りして昨年解説でお世話になった福井雅一さん(岐阜大学硬式野球部総監督)のお店、『大福屋』さんへ。
岐阜駅から少し歩いたところに柳ケ瀬という中心エリアがありまして、そのアーケードの一角にそのお店がございます。
高島屋はこの7月いっぱいをもって惜しまれつつも47年の歴史に幕を閉じたとのこと、
残された者が残された物でさらに栄えることに期待。
ということで『大福屋』さん、
“仕事でお会いした方の店を訪ねる”というムーブを初めてするので勝手がわからず最初なんとなく普通に着席して注文して、それから「かくかくしかじか私こういうものでして昨年はお世話なり候云々」ということでご挨拶できました。
福井さんは厨房で腕を振るうオーナーシェフでした。
岐阜は冷やしたぬきそばがソウルフードだと『野球小僧』に書いてありましたので、冷やしたぬきと木ノ葉丼のセット注文。
天かすのサクサク食感とそばつゆの冷感で夏に打ち克つ。
木ノ葉丼は西の方ではポピュラーな一般名詞のようで、東京者の私にとっては未知の名詞でありましたが、こちらの木ノ葉丼はいわゆる木ノ葉丼ともまた一味違うのか、刻み海苔と玉ねぎと紅生姜の“木ノ葉”の下から鶏肉がこんにちはする、というものでした。
『大福屋』さんには「天ぷら中華」という更なるソウルフードがあるという。こちらは来年の宿題に。
解説はJABA岐阜県野球連盟理事・小森茂さんでした。
鋭い目線、愛ある語り、ありがとうございました。
史上最も肩幅広い・胸板厚いスコアラー、岐阜聖徳大・後藤さん、来年度からは新社会人、陰ながら応援しております。
そんなわけで今年の宿も『岐阜キャッスルイン』、岐阜のわたし的定宿になりそうなハイコストパフォーマンスビジネスホテルであります。
ホテルで翌日の準備に悶々としながら見続けた『音楽の日』が忘れられない。
出張生活を支える地元スーパー、今年も『パレマルシェ名鉄岐阜店』へ。
去年もあったなこのヨーグルト。
勝利した関高校に乾杯の『関珈琲』で晩酌。
翌日は雨、後ろ髪引かれる思いで信長公に来年の再会誓う。
そんなこんなで2年連続3度目の大阪高校野球。
われらSports Zone勢もすっかり顔と名前を憶えて頂けてウェルカムしてくださっている、ように感じています、
解説:牧太郎さん、政英志さんと今年もお会いできて光栄です。
また、わたし的には新しい出会いとして、京都先端科学大学硬式野球部元監督:坂根耕世さんとのデュオを組む機会を頂けて感謝です。
大阪では実況もスコアも担当するので1日3試合フルコミットです。
午後から容赦なく差し込む直射日光にやられてクーラーも意味をなさないぐらいの熱狂空間と化す放送ブース。
陽炎の中からいまよみがえる、おれたちの“夏の合宿”。
大阪シティ信用金庫スタジアムのすぐ外では夏フェス『ジャイガ』。
音圧がすげえ。もはや応援歌。サマートリップアイランドオーバードーズフェスティバル。
夢のような野球漬けの日々でした。
今年の宿は十三です。
初めて来た街ですが、眠っていた生存本能が呼び覚まされる街、とでも申しましょうか、うまく説明できませんが。
『ファインガーデン大阪十三』とてもファッショナブルなお宿でした。
翌日の準備に悶々としながら見続けた『27時間テレビ』が忘れられない。
朝焼けに誓う勝利。大阪で果たすカールとの再会。
今年大阪ベスト4まで勝ち上がった大商大高と、興国との大熱戦となった4回戦をしゃべらせていただきました。
大商大高・高橋克典監督は興国について「大阪で一番やりたくない相手」と表現、
その心は「やっぱりミスしない。子供たちが安定して戦っている。何よりもベンチもスタンドも春から見させていただいて団結力・組織力があるので。野球以外のところもしっかりご指導されてるんだなと、正直一番相手にしたくないタイプです」と最大限のリスペクトを込めて警戒されていました。
前日の試合はスタメンを大きく入れ替えて勝利、「支えられている、人の思いを背負ってるってことをわからせたいなと」。
とてもとても大きなものを学びながら日々成長し続けるすべての球児たちの明日に思いを馳せながら、ここらで筆を置かせていただきたいと思います。また次の夏!