先週の日曜日に、
関東大学リーグ戦2024 、立正大学と東海大学の試合を実況させていただきました。
お互いにとってのリーグ戦2試合目。
今回の解説は元ラグビーマガジン編集長の田村一博さん。
長年ラグビー界に携わっていらっしゃる方で、ラグビー界で知らない人はまずいません。
初コンビを組ませていただき光栄です。
そして初めての秋の公式戦実況。
加えて熊谷メインスタンドからの実況も初めて。
初もの尽くしの一日となりました。
今回は熊谷での開催ということで、立正大学にとってはホーム戦。
試合前に奥村HCに取材できたのでそのあたりについても聞いたところ、
やはり応援してくれる皆様の声は大きく、初戦で流通経済大学を破ったことに関しても祝福の言葉を沢山頂いたとのことでした。
それ以外にも取材しましたがポイントは大きく2つ。
① 数多くの一年生の起用
② 試合の戦略
この2点は個人的に聞きたかったところでした。
まず1点目のポイントですが、
今年の立正大学は1年生で試合に出ている選手が非常に多い。
初戦と2戦目もスタメン7人が1年生。
これに関しては、「1年生だからという意識はなく、コンタクトプレーが強いから」という理由で起用しているようです。
実際に試合を観ていても、各1年生が全くひるむことなく相手に向かっていきますし、体が一回り違うような留学生にも果敢にタックルに行きます。
これは立正に限らずすべてのラグビー選手に思っていることですが、向かってくる相手を体全身で止める。改めてすごすぎます。本当に尊敬します。
2点目は試合中の立正の戦い方のことで、
初戦の流通経済大学戦で「モールに入らない」シーンが散見されました。
これに関しては、「戦略的なもので、相手モールを警戒してのこと」らしく、今回の試合でも見せてきました。
実況的にもこれは難しいもので、モールに入らないことがどういう事象を引き起こし、どういう場合に反則になるのかを改めて学ぶ良い機会になりました。日々勉強ですね。
戦略的な戦い方という点で、この試合はハイパントを多用。
22m内に入った後もハイパントを使うなど、アタックの際のオプションとして徹底していたように見えます。
東海大の木村監督にもお話を聞けましたが、
やはり気になったのはスタンドオフに1年生の浦本選手(松山聖陵)を起用している点。
これに関しては「スキルが高く全体を動かせるうえ、持っているものは十分に高いレベルで通用する」とのこと。
リーグ戦デビューとなった初戦の関東学院大戦に関しては「地に足が着いていなかった」と笑いながらに話してくれましたが、良さを存分に出してほしいという話からも木村監督の愛を感じました。
東海大学の10番と言うと、昨年まで所属した武藤ゆらぎ選手(横浜E)の名前を知っている方は多いと思いますが、その偉大な先輩の後を受けての1年生の10番。
本人には当然プレッシャーもあると思いますが、堂々たるプレーぶりでした。
また次の試合でも出てくるのか、それとも春にスタメンで出場していた奥田選手が10番の先発になるのか。
部内での実力は横一線のポジションが多いという木村監督の話もありましたので、次戦どうなるか非常に楽しみです。
試合中は田村さんからも選手のパーソナルな部分にも触れていただき非常に面白く楽しく話させていただきました。
舛尾選手の立正大学に入った経緯、
スクラムハーフの「パスのボールが立つ」話などなど、
興味深い話ばかりでした。
改めて田村さんありがとうございました。
試合は東海大学が点差をつけて勝利しましたが、
さらにラグビーのことが知りたいと思える素晴らしい期間になりました。
また次の機会に向けてどんどんこれからも吸収していきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!