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NFLへの挑戦(北野)

9月に新シーズンが始まったNFL。
ありがたいことに今シーズンは僕、北野も実況の機会をいただいております。

NFLといえば…まず想像されるのはスーパーボウルでしょうか。
全米では視聴率40%超え、街から人がいなくなるほどの盛り上がりを見せます。
そしてそのハーフタイムショーはアメフトに興味がない人まで巻き込む一大イベントと化しています。
個人的には2022年のエミネム、ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグなどが出演したハーフタイムショーが印象に残っています。

とはいえ、これまでの人生でアメフトとほとんど接点がなかった自分にとって、NFLの知識はこの程度。
新しいチャレンジの機会は嬉しい限りなのですが、ゼロからNFL実況の世界に飛び込んでいくことになります。

もちろん不安もあったのですが、弊社には長澤アナ安井アナというNFL実況の先輩、かつアメフト経験者のアナウンサーがいます。
安井アナにはレッスンを通してアメフトという競技のイロハから手ほどきをいただきましたし、長澤アナからは分からないことがあれば何でも聞いてくださいという頼もしい連絡もありました。
自分一人だと何から手を付ければいいかすら分からない状況でしたが、無事にNFL実況デビューができたのは先輩の心強いサポートに恵まれたからだと思っています。ありがとうございます。

アメフトは勝手にルールが複雑だと思い込んでいましたが、実際に見てみるとすごくシンプルだなと思います。
ざっくりと書くと、4回の攻撃チャンスでパスやランを駆使して10ヤードの前進を目指し、それを繰り返してタッチダウンやフィールドゴールでの得点を目指していきます。
野球でいうところのピッチャーが投げて、バッターが打ってヒットかアウトか、その繰り返しで得点が入るかどうかというものに近いと思います。
4回の攻撃チャンスと書きましたが、大抵3回で10ヤード前進できないと4回目の攻撃はパントキック(次の守備に向けてエリアを下げるために)、つまり実質3回の攻撃チャンスと考えた時に、3回で10ヤード前進できないことを野球でいう三者凡退と重ね合わせることも出来ますね。

ただ、シンプルだからこそ奥が深いとも思います。
僕もまだまだ勉強中の身ではあるのですが、パスやランを通すためのスペースを作るためのオフェンスライン陣の働き、逆にそのスペースを消すためのディフェンス陣の動きなど、分かれば分かるほどもっと面白く感じるんだろうなという予感がしています。

初実況は9月30日、チャージャーズ対チーフスという同地区同士の好カードを、NFL中継の解説を長く担当されている輿亮さんとともに担当しました。
輿さんの優しいサポートもありまして、日本時間午前5時からという試合でしたが眠気も吹っ飛ぶ非常に楽しい時間となりました。

ありがたいことに今後も数試合、担当させていただくことになりました。
しばらくは一人実況での中継となりますが、その中でもNFLの楽しさ、面白さが伝わるような実況が出来ればと思います。

それにしてもNFLのスタジアムの熱気はすごいですね…!
さすがに現地アメリカへは簡単に行くことは出来ませんが、生きているうちに一度は生で感じてみたいです。

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北野文啓アナウンサー