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ラグビー実況初キャップ(北野)

さて、3本連続投稿の3本目です。
本来であればもっと早めに仕上げるべきでしたが、次の仕事の準備を優先した結果、かなり後回しになってしまいました。

10月14日、ラグビー実況初キャップの日を迎えることができました。
担当したのはトップイーストリーグのBIG BLUES八千代ベイ東京対JAL WINGSの試合です。
BIG BLUESはYouTubeで試合のライブ配信を行っていて、今回はその実況担当でした。

トップイーストリーグとは関東ラグビーフットボール協会が主催する地域リーグの一つで、位置付け的にはリーグワンの下部リーグというイメージで問題ないと思います。

今でこそ大きく増えたラグビーのプロ選手ですが、トップイーストリーグにいるのはいわゆる社員選手…普段は社業をしながらラグビーをするという選手で、ラグビーに関しては無給です。

JAL WINGSは想像通りJALで働く皆さんがプレーしているのですが(JAL JETSという客室乗務員で構成されるチアチームもありました)、BIG BLUESはいわゆるクラブチームで、皆さん普段は別々の会社で働きながら練習や試合の日はグラウンドに集まってプレーをしています。

選手のキャリアも個性的で、大学を卒業して1年目、2年目という若い選手もいれば、40歳を越えてもなお現役でプレーしている選手もいます。
中にはGM兼選手もいました。GM兼監督は聞いたことがありますが、GM兼選手は初めてでしたね…。
また、高校卒業後に海外の大学でプレーした経験を持つ選手もいるなど、そのバックボーンも多種多彩です。

決して恵まれた環境ではないと思いますが、それでもラグビーを続ける選手、それをサポートするスタッフの皆さんのラグビー愛を強く感じました。
試合前に少し取材の時間もあったのですが、皆さん心からラグビーを楽しんでいるんだなと感じましたし、やはりラグビーを続けられるのも「ラグビーが好きだ」という思いが原動力になっているのではないでしょうか。

配信の解説は東京サントリーサンゴリアスで2023年までプレーし、日本代表に選ばれた経験もある小澤直輝さんでした。
ラグビー実況初キャップの自分としては、初戦にして大変心強い方とコンビを組ませていただきました。

自分自身の実況パフォーマンスを振り返ると…なかなか練習通りに上手くいかないことも多く、反省点は多かったです。
配信の環境上、どうしても肉眼で見るしかなく、例えばインゴール手前の迫力あるフォワード同士の接点の攻防などは見づらい部分もあり、その迫力をお伝えできたかどうかという部分もあります。
せっかくの配信なのにあまり力になれなかったかもしれないという思いもあります。

しかし、まずはこのような貴重な機会をいただけたことが本当に嬉しかったです。
次は力になれるように、さらに精進して力を蓄えたいと思います。

それにしてもラグビーの選手、スタッフ、ファンも含めたあのファミリー感はすごいですね。
あまり他のスポーツでは感じないような空気感ですごく新鮮でした。

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北野文啓アナウンサー