先週末、
花園大阪予選決勝実況で花園ラグビー場に行ってきました。
花園と言えば高校ラグビーの聖地。
これまで花園での試合は映像で観るだけだったのですが、
初めて放送席から実況することが出来ました。
放送の前にピッチへ。
「これが花園のピッチか・・・」
芝に触れたとき、風を感じたとき、体の内側から込み上げるものがありました。
嬉しさと感動と、ここで今まで試合をしてきたラガーマン達の熱を感じるような感覚。
花園が特別だというのが少し分かった気がします。
試合は第一地区の実況。
今年は大阪桐蔭と関大北陽のカード。
大阪桐蔭は今年の春の選抜で優勝、花園予選もここまで全試合無失点かつ100点以上取る圧倒的強さ。
大阪桐蔭の綾部監督、関大北陽の梶村監督のお二人にも試合前に話を伺えました。
綾部監督は花園、というよりもまずはこの試合に全力で集中すること、今は全国ではなくこの大阪で勝ち抜くという言葉に強い力を感じました。
予選のパフォーマンスや選手の状態に関しても良い状態で来ており集中出来ているとのこと。
一方の梶村監督は、大阪桐蔭の印象として穴がなくどこも強いと一言。
ただその中でも昨年花園に出たメンバーを含め成長してきた力を出したいとのこと。
特に2番で先発した小坂選手に関しては夏を通して一層成長した選手と評価していました。
試合は大阪桐蔭が攻める展開。
何度も敵陣22mラインに入り相手インゴールを脅かし続けました。
最初にトライとゴールを決めこのまま押し続けるかと思いきや、ここから関大北陽のディフェンスが素晴らしかった。
ピンチがありながらも執念のディフェンス。何度も何度もピンチを脱して相手を跳ね返す気迫。
前半終了間際の相手コンバージョンに複数人で猛チェイスを仕掛けてキックを止めたシーンは鳥肌ものでした。
是非多くの方に見てほしいワンプレーです。
後半には相手に独走されているなかで懸命の戻り。
トライは取られましたが一度は相手をストップさせるシーンがありました。
点差を付けられても絶対に諦めない強い気持ちが垣間見えました。
結果として花園出場はなりませんでしたが、この悔しさを2年生と1年生が来年果たしてくれるのではないかと感じます。
実況が終わった後残りの2試合も現地で観ていました。
控室から、スタンドから、ピッチから。
角度を様々に変えながら「花園」を肌で感じることができました。
今年の花園本大会は実況とインタビュアーでお世話になります。
仕事で携わらせていただくのは初めて。
高校生ラガーマン達に最大限の敬意とリスペクトを持って。
頂点を目指す選手達を現地から目一杯伝えさせていただきます。
今年の冬は、
オールアウトします。