ゼンブ・オブ・ザマ～ヤマガタ（田村）

2024年11月21日コラム, バスケットボール, 田村純アナ

私の歳の割には短いキャリアのなかで、初めての場所というのはとても大事な意味を持ちます。
見たことない土地、会ったことない人、感じたことない感覚、それらをありったけ吸引して人はどれだけ成長できるでしょうか。
そんな初めてを大事にしたい私が今月訪れた初めてを紹介するコーナー。

11月9日、10日
大樹生命 Wリーグプレミア
富士通レッドウェーブ vs デンソーアイリス
スカイアリーナ座間

初めてのWリーグです。
初めてにしてトップカテゴリーの1位と2位、
昨シーズンのプレーオフチャンピオンと皇后杯チャンピオンの激突です。
これは震える。

こちらのスカイアリーナ座間、新宿から約50分、相武台前駅から徒歩約7分、アクセス良好なロケーション、
そして一歩中に踏み入ると、そのコンパクトさ故のコート上の選手との距離感の近さは随一。
ここで富士通対デンソーの頂上対決が見られるという意味をわかっているガチ勢たちが数多く詰めかけ、Wリーグの熱ここにありの週末となりました。

全勝のデンソーと1敗の富士通の首位攻防直接対決、
結果は富士通が2試合にわたってデンソーを圧倒して連勝、富士通が一気に首位に立つ結果となりました。
注目された司令塔対決は、富士通・町田瑠唯がデンソー木村亜美を圧倒。
ここの局面で完膚なきまでに勝つ、という獰猛なまでの意志を感じるような町田瑠唯のエクスキューション、
2試合通じてすべてのポゼッションで完遂されました。
テミトペが高田真希、馬瓜エブリンを封じ込めながら得点・リバウンド量産、そして宮澤夕貴は天孫降臨オン・ジ・アース状態の2試合連続ダブルダブル。

珠玉の名場面の数々が彩った秋の週末でした。
Ｗリーグの最高峰、これすなわち世界の最高峰。
GAME1　https://basketball.mb.softbank.jp/lives/107059
GAME2　https://basketball.mb.softbank.jp/lives/107063

激戦のなか、富士通・林咲希の負傷というつらい場面もありました。
その瞬間を確認する義務を感じながら、それを映し出すことはできないレギュレーション、という葛藤がそこにはありました。
正解はない、と言ったらいいのか、出せなかったというべきか。
コートに戻る日を待ってます。

座間は米軍基地・キャンプ座間でも知られる。
その影響を色濃く反映してか、相武台駅前は飲食店が多国籍モザイク社会的充実ぶりを示している。

ということでやってきたのは「CATANDUANES」。
口コミによるとドバイでタイ料理をやっていたフィリピン人シェフ、とのこと。
頂いたのは「本場丼」（HUMBA DON）。
日本の丼の逆輸入的な？セシル・フィルダー、ソリアーノ的な？
国籍不明、ここではないどこかを味わいました。

一口食ってる。

11月17日
りそなグループ B.LEAGUE
山形ワイヴァンズ vs 熊本ヴォルターズ
山形市総合スポーツセンター

人生初・山形を訪れる機会に恵まれました。
これももちろん初のワイヴァンズホーム実況、そして2年1ヶ月ぶりの熊本ヴォルターズです。
ということで菱沼先輩に山形のあれこれを伺いまして予習はぬかりなく。
B2民なら知らぬものなし、大戸晃彦先生直伝の蕎麦屋「庄司屋」の情報をつかむ。
ちなみに大戸先生を検索すると2番目くらいに菱沼氏のコラムが出てくる。
http://sportszone.jp/20210416-column/

ということで庄司屋さんへとやってきたのだ。
出張で気が大きくなっている私は迷わず「相盛り板天」2,500円注文。
私は普段蕎麦を食べつけてませんが、この蕎麦はすごい、これは未経験の歯ごたえ＆のどごしだ。

そしてクウォリティのみならずクワンティティもすごい、
ほぼ二人前、猛然と食う、すする、つゆが足りなくなる、
人生初？つゆのおかわりオーダー、ごちそうさまでした。

予想外のお腹いっぱいでこいつは翌朝に回す。

そして戦いの朝～昼。
大戸先生と共に。
紫と黒を纏うJOKERと化しつつ挑む。

ヴォルターズはエチェニケ獲得で外国籍選手の枚数は揃う。
Bリーグキャリアの長いエチェニケは合流即フィット、
そしてクラークがBリーグキャリアハイ32p、
あとはクラーク出場時のインサイドがもう1枚加えることができれば。

故郷山形で山本翔太は勝利を呼び込めず。
クラッチタイムで勝敗を背負うはエースの宿命、苦杯の先に更なる成長がある。
ワイヴァンズの地元の星、山形の龍、阿部龍星が2試合連続二けた得点、FGが3/4、5/6。
福井戦でのクラッチタイムFT落とし翌ゲーム2今季初DNP、そこから感じたものをすぐに一発満額回答してみせる勝負強さ。

山形の日曜日はまだ秋の陽射しのぬくもりを残しておりました。
ダイバーシティメディアの皆様お世話になりました。
車も回していただきありがとうございました。