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喋り手としてのリーグワン(望月)

2024年12月21日土曜日、
ラグビーファンにとって待ちに待った日。
4シーズン目のリーグワンが開幕した日です。

私もファンとしてもちろん楽しみに待っていた日。
ただ今年はそれとは別に、もう一つ違う意味合いがありました。

4シーズン目にして初めて、
実況者としてシーズンを迎えました。

ちょうど4季目の今季はリーグワンフェーズ2。
「世界最高への挑戦」と銘打ったシーズン。
リーグワンの新たな始まり。
そして私も新たな始まり。
実況者として携わることができとても嬉しく思います。
関係者の皆様、本当にありがとうございます。

さて、開催地が九州なので飛行機で福岡へ。
到着地に着くまでの読書はリーグワンの選手名鑑。
今季もお世話になります。

福岡は3年過ごした土地であり、第2の故郷だと思っています。
その福岡での初のリーグワン実況。とても感慨深いものがあります。
今年の4月にサニックスワールドラグビーユースで福岡に来ましたが、
やはり福岡は何回来てもいいものです。
空港に着いてすぐさま「通りもん」をゲット。
Can’t miss it。

担当カードは九州電力キューデンヴォルテクスと日本製鉄釜石シーウェイブスの試合。
お互いに新チームとなった中で、キューデンで光ったのはSHスペンサー・ジーンズ選手。
昨年途中に加入した選手です。
試合のコントロールに始まり、パスのテンポの早さ、ディフェンス、さらには決定機の創出と、大車輪の活躍。
特にシーウェイブスに20分レッドカードが出た時間帯の数的有利を活かしきりました。

シーウェイブスは何と言ってもサム・ヘンウッド。
アタックの突進力、さらにはタックルの強度。
映像にいたるところに姿を見せていたことからも、
非常に高いワークレイトだということが分かります。

さらに個人的に良かったと感じたのが7番の河野選手。
特にディフェンスの際に低いタックル刺さりまくり。
キューデンのアタックをいいところで止めていました。
前半終えた段階でキューデンがリードするも、後半は一転してシーウェイブスのペース。
得点ラッシュで一気に4点差。
そして76分。一瞬の隙をついて抜け出したシーウェイブス。
しかもヘンウッド選手。
逆転かと思われた中、ディフェンスで戻ってきたのが15番の加藤誠央(まこと)選手。
値千金のトライストップ。
これが無ければ結果が逆になっていたと考えると本当に紙一重の試合でした。
Phase28にも及ぶアタックシーンがあるなど、攻守でお互い規律がしっかり守れていたこの試合。
開幕戦から濃厚すぎる試合を観させていただきました。

解説はU20日本代表元コーチの中瀬真広さんの解説でした。
試合中のきめ細やかな分析、優しくも熱量のある喋りでした。
ありがとうございました!

終了後は鈴鹿へ移動。
翌日からは大学選手権の実況とインタビューがあるので、それに備えての移動。
週末どっぷりとラグビーに漬かる日々が来たというのは非常に嬉しく思います。

大きな違いは「仕事として関わるようになった」ということ。
1人の実況者としてこれほどうれしいことはありません。

これまでと違う点としては、責任が生まれます。
観ている方に伝える役割があります。
どういう喋り方をしたら面白いのか、試合中の何に注目したら面白くなるのか。
新たな視点を以てリーグワンを、ラグビーを見る必要があります。

今回リーグワン実況1stCapを迎えることが出来ましたが、
こう喋ったら良かったな、次はこれを喋りたいな等、まだまだ学びが多くあります。
観戦者として見てきたこれまでと、実況者として観るこれから。
先ほど申し上げた違いこそありますが一つだけ共通していること。

「楽しい。」

これからも常に先を追い求めていきます。

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望月佑真アナウンサー