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進化し続けるWEリーグ(望月)

先日WEリーグの実況で熊谷スポーツ文化公園陸上競技場に行ってきました。

対戦カードは
ちふれASエルフェン埼玉とアルビレックス新潟レディース。
熊谷での仕事はこれまでラグビーオンリーでしたが、
この日はサッカーで⚽

会場に着くと外に見えたのはキッチンカー。
ワッフルや唐揚げ、たこ焼きなどスタグル定番の香りを嗅ぐとスタジアムに来た実感がより強くなります。
この日は雨の影響もありスタジアム寄りにキッチンカーが配置されていましたが、
スタッフの方達の計らいでお客さんが濡れないようにそうしたとのこと。
雨の時はイベント関係も出来るだけ濡れないように楽しんでいただくことを念頭にしているそうです。
快適な観戦環境を作る細かな気配りが見えます。

集客率アップを目指して様々な取り組みもしており、
熊谷市とJAFとの協定を締結して地域の盛り上がりを強くしたり(この日は提携記念試合)、選手と交流が出来たりとイベント多数。
選手とチームを絡めたイベントは今後も多数盛り込んでいくとのことです。
多くの方にサッカーに触れてほしいという強い思いを感じました。
今後も非常に楽しみです。

さて試合の方はというと、
7位のエルフェンと5位の新潟の対決。
エルフェンはホーム2連戦の2試合目。
前節がWEリーグでのクラブ史上初の4-0での勝利。
クリーンシートも10月ぶりでしたので攻守ともに手応えをつかんだゲームでした。

当日は雨。
朝方は強い雨が降っていましたが試合中は小雨に。
この日は全国的に天気が悪く、
Jリーグの試合が雪の影響で1試合中止になっていたほど。

試合の立ち上がりはディフェンシブゲーム。
0-0の折り返しで前半両チームシュートは2本ずつ。そもそもゴール前に迫らせない両者の好守。

後半になると新潟が上尾野辺めぐみ選手を投入。

ここからがすごかった。

上尾野辺選手のコーナーキックから横山選手のゴール。
リーグ初ゴールかと思われましたが、記録はオウンゴール。
18歳の初ゴールはお預けになりました。

さらに直後に再び上尾野辺選手のフリーキックから山谷選手が頭で合わせ2点目。
間髪入れずに上尾野辺選手のコーナーキックから川村選手が飛び込んで3点目。怒涛の後半の攻め。

後半の80分過ぎに道上選手が決め4点目。この得点の起点も上尾野辺めぐみ選手。
技ありの股抜きからの得点機演出でした。

まさに「神」尾野辺めぐみ。

新潟には川澄選手もいるので、2011年のW杯を思い出します。
パブリックビューイング観に行ったなぁ。
新潟は得点も許さず4-0で勝利。
アウェーで雨が降るなか駆け付けたサポーターに勝利を届けました。

一方エルフェンは前節4-0のあと0-4の敗戦。
悔しい負け方になりましたが樋口監督は受け入れて修正するしかないと前向き。
セットプレーの細かな対応に課題は残ったが、就任してから貫いている保持の姿勢と攻撃の連動性はこれまでで一番表現できていたとコメント。

強いチームは得てして敗戦した後の原因究明が早く修正が早い印象があります。
エルフェンは5バックを使ってきた歴史がありますが新体制では4バックで中盤を5枚にする布陣。
ワントップの吉田選手が下がることもあるので中盤の厚みがかなり増しています。
これに選手たちがしっかりと対応しておりそれも徐々に形になってきているのだと思います。
私の肌感覚でしかありませんが、スタイルの浸透とともに試合運びがもっと洗練されてくれば、
エルフェンはさらに強くなる予感がします。

今回は初めてのWEリーグ実況でした。
緊張感もありましたがやはり現地でのサッカー実況は面白い。
色々なものを目で見て触れるのは本当に刺激になりますし、大事なことだと感じます。
臨場感も最高です。

実況に関しては個人的に課題が残った部分がありますが、
原因ははっきりしているのでしっかり修正して取り組んでいきたいと思います。
私もまだまだ強くなれる。

ご対応いただいたスタッフの皆様ありがとうございました!

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望月佑真アナウンサー