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花園初キャップ(北野)

あけましておめでとうございます。
2026年もよろしくお願いします。

年末は花園ラグビー場で、第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会の実況を担当しました。
そういえば2024年の年末は花園へ現場見学という形でお邪魔したのですが、今回は実況の仕事でまた行くことができ、大変嬉しく思います。

1回戦2試合、2回戦1試合の計3試合の実況を担当しました。

昌平高校対四日市工業高校。
昌平高校は2年連続県内4冠、負け無しで今年も全国の舞台に帰ってきました。
「結」をスローガンとし、「現在の部員だけではなく、これまでの先輩方やこれからの後輩たちの気持ちも束ねて結ぶような学年になりたい」という思いが込められています。
一方の四日市工業高校は5大会ぶり2度目の花園ですが、こちらは久しぶりの花園ということ以上に意味のある今大会の出場でした。
前回出場した第100回大会は記念大会として開催され、この時は各都道府県予選の勝者に加えて各地区ブロックの勝者にも花園出場権が与えられていました。
四日市工業高校は三重県予選で2位だったものの東海地区ブロック大会を勝利し、花園に出場しました。
つまり、今大会は初めて三重県予選を突破し掴んだ花園。
また2024年は三重県予選決勝で引き分け両校優勝、抽選の末に花園出場はならなかったという歴史もありますので、2年連続三重県予選優勝にして、初めて三重県の代表として花園へ進んできました。
しかも第100回大会は2020年、コロナ渦真っ只中で無観客開催でもありましたので、「気持ちは初出場」という意味合いが強い今大会でした。

松山聖陵高校対東海大静岡翔洋高校。
ともに連続での花園出場、そして両監督とも高校時代は花園日本一になった経験があります。
松山聖陵高校は2年前に花園に出場した時、2回戦でその年優勝した桐蔭学園高校に敗れたのですが、東海大仰星高校出身の渡辺悠太監督はその時のことを振り返って「現役時代に日本一になったけど、フィジカルにしても技術にしても自分の現役時代よりもはるかに上、こんなに精密になっているのか」と現在の高校ラグビーのレベルの高さに舌を巻きます。

一方の東海大静岡翔洋高校。
静岡県は近年、東海大静岡翔洋高校と静岡聖光学院高校が隔年で出場していましたが、今回は久々の連続出場になりました。
前年の花園を経験している選手も数多く残っていますが、啓光学園高校出身の津高宏行監督も「経験値は大事」だと話します。
FW陣は全体的に小柄な選手が多いものの、スクラムマシーンを導入し「今年はしっかり押し合えるようになった。セットプレーで負けることが少なくなった。接点でいい勝負ができるようになった」と手応えを口にします。

秋田工業高校対御所実業高校。
秋田工業高校は今年、創部100周年の記念すべき年。
県内でも100周年を祝う様々なイベントがあったそう。
澤木賢一監督は「100周年で、選手たちには秋田工業の魂を見せると言ってきた。秋田工業の歴史を花園で表現することがあなたたちの使命だよ」と声を掛けてきたとのこと。
一方の御所実業高校は奈良県予選で天理高校(こちらも創部100周年)に7対7と引き分け、抽選の結果、4大会ぶりに花園出場権を手にしました。
DFを持ち味とし、竹田寛行監督も「DFがよく耐えてくれた」と振り返っていました。
この世代では初の花園。
2025年は選抜大会、サニックスワールドユースをともにベスト4と全国での実績もありますが、「やっぱり花園は違う」と意気込みます。

それぞれにそれぞれの思いがあり、ストーリーがあり、バックボーンがある。
試合内容そのものももちろんとして、そういった部分もしっかり声に乗せて伝えられたかな、と思います。
学校としては連続出場でも、個人としては花園のフィールドに降り立つのは初めてという選手もたくさんいます。
選手の皆さんにとっては一生に一度の晴れ舞台、その瞬間を実況という形で彩ることができていれば嬉しいです。

また、個人的にはラグビーに限らず野球、バスケと学生スポーツに携わる機会も多いです。
そのクラスのトップレベルの選手たちの姿を見ると、つい学生だということを忘れてしまうこともあります。
ただ、今回感じたのと同じように、野球でもバスケでもそれぞれの選手やチームの思いがあります。
そういったところにもっと寄り添った喋りができるようになりたい、改めてそう思うことができた時間にもなりました。

2025年はラグビーに向き合う時間が増えた1年でもありました。
初めてリーグワンや大学ラグビーの実況を担当したのも2025年。
冒頭にも書きましたが、今回はまた違う形で花園へ行くこともできました。
微々たるものではありますが数を増やすことができた2025年を経て、2026年はしっかり質も上げていくことにフォーカスしていきたいなと思います。

取材に応じていただいた各校の監督の皆さん、この場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました!

ちなみに1月3日、準々決勝の日は普通にチケット買ってスタンドから見ていました。
たまにはこういうのもいいもんですね!

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北野文啓アナウンサー