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バスケットボール【ユーロリーグ観戦記2】[松本圭祐]

「ユーロリーグ観戦2」
決勝(フェネルバフチェvsオリンピアコス)
アナウンサー:松本圭祐

そしていよいよ決勝!
両チームともに準決勝では前評判を覆して勝利しています。

会場入りして早速ドキッとしたのは、オリンピアコスのサポーターが陣取る近辺をおびただしい数の警備員が固めていたこと。前日にも会場周辺でギリシャ人とトルコ人のファン同士の暴力事件が起こったことが報じられていました。ここは戦場なのです!

地元フェネルバフチェにとっては悲願の初優勝を目指す夜です。去年の決勝では残り2秒で同点に追いつかれ、延長戦の末敗れています。

Tonight’s the Night!会場の緊張と興奮も最高潮です。


試合はいきなり「ヨーロッパのブレイク・グリフィン」ことヤン・ヴェセリー(フェネルバフチェ)のアリウープから始まりました。

ファンは総立ちで応援。生まれてこのかた、あそこまで大きな「音」は聞いたことがありません。

強力な応援の後押しを受けて、試合はwire to wireのゲームになりました。フェネルバフチェのシュートが神懸ったように入る入る。少なく見積もってもこの日の得点のうち30点はファンの声援がもたらしたものだったでしょう。モニターに映ったスパヌリス(オリンピアコス)の嫌そうな表情が全てを物語っていました。

そして優勝の瞬間。あの厳しいセキュリティチェックをどうやって掻い潜ったのか、発煙筒を焚いている人も。(ちょっとしたボヤになっていた)悲願の優勝を果たし、会場中が歓喜の涙。観客総立ちで合唱するQueenの「We are the Champion」。歌が一番盛り上がる部分で機転をきかせたDJがBGMを消し、アカペラでの大合唱となりました。すごい熱量でした。

オブラドビッチHC(フェネルバフチェ)は、ユーロリーグ9回目の優勝。彼が優勝に導いたチームは5チーム目という、ユーロリーグ屈指の優勝請負人です。

1つに結わえたサムライヘアがトレードマークのダトメは、表彰式の合間にハサミを持ち込み、その場で断髪式を執り行いました(笑)。

フェネルバフチェはF4初出場から3年目にして悲願のユーロリーグ初優勝。試合後の会場近辺は大熱狂のお祭り騒ぎ。深夜遅くまで、車がクラクションをフェーフェーと鳴らしていました。

F4が行われたスィナン・エルデン・ドームは今年の9月のユーロバスケットのノックアウトトーナメントの会場でもあります。4か国で行われるグループリーグを勝ち抜いた猛者たちがスィナン・エルデンに。仲良くなった隣の席のお父さん(熱狂的フェネルバフチェファン)に「9月も来るだろ?」と言われ、思わず「YES」と答えそうになる松本なのでした。

 

おまけ

イスタンブールから飛行機で約4時間、イギリスへ渡りました。ロンドン郊外にある、ラグビー発祥の地、その名も「ラグビー」の街へ。

エリス少年の像と松本。この場所がラグビー発祥の地、ラグビー校です。


街の名前だから当たり前なんだけど、テンションがあがる銀行。


お目当ては、昨年オープンしたワールドラグビー殿堂博物館。

ワールドラグビーの歴史を学ぶことができます。展示品解説の音声端末を貸してもらえるのですが、日本語もばっちり用意されていましたよ。

ラグビーを愛してやまないという受付の女性に東京から来たことを告げると、「2019年に向けて準備はどう?忙しいんじゃない?」とのこと!ホスト国としての責任を感じました!


ミュージアム入り口の階段。最初に飾られていたのは、あの日のブレイブブロッサムズの写真でした。嬉しい!


世界最多トライを記録し、昨年殿堂入りを果たした日本のレジェンド、大畑大介さんとも記念撮影!

 


マッケンジーのモノマネです。


インタラクティブ・デジタルを売りにした博物館で、「レジェンドたちと写真をとってSNSにアップしてください!」というコーナーが充実していました。

ボイスオブラグビー、BBCのビル・マクラーレンさんの資料も展示されています。

このほか、ラグビー校の向かいに「ウェブエリス」のショップがあり、小さなミュージアムが併設されています(無料)。ここは、以前はギルバートのラグビーボール工房だった場所。創成期のラグビーボール(豚の膀胱でできている)や、過去のイングランド、アイルランド代表の貴重な史料などが展示されており、こちらも見応えがありました。

ショップでは、「ウェブエリス」の商品はもちろん、プレミアシップやブリティッシュ&アイリッシュライオンズのグッズを買うことができましたよ。

 

 

ヒースロー空港のライオンズの広告をながめながら、日本への帰路へつきました。

次に来るときはトウィッケナムへ行きたい!(改修工事中のため、トウィッケナムスタジアムのツアーはお休みでした)


 

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