2023年5月26日、山形で大学ラグビーの招待試合「明治大学 vs 慶應義塾大学」の場内アナウンスを担当しました。
明治対慶應の試合が山形で行われるのは19年ぶりです。
この試合を招致した山形県ラグビーフットボール協会のホームぺージには、「もう、ラグビー不毛の地とは呼ばせない」というスローガンが掲載されています。
山形県内にラグビー部がある中学校は一つしかないそうです。
そんな中で協会の皆さんが現状をなんとかしようという取り組みをしており、その一つが今回の招待試合の開催です。
試合会場は天童市のNDソフトスタジアム山形。
普段はJリーグのモンテディオ山形のホームゲームが行われる会場でもあります。
初夏の晴天のもと、県内外から約2000人の観客が来場しました。
本日は山形での明治と慶應義塾のラグビーの招待試合の場内アナウンスを担当します。お近くの方はぜひ天童のNDソフトスタジアム山形にお越しください。 pic.twitter.com/noZkd0s6aR
— 松本圭祐 (@keisukematsu720) May 26, 2024
試合中は初心者の方でも楽しめるよう自由に喋らせていただくことができたので、ルール解説のほか、両校の監督談話や各選手の紹介、これまでの成績などにも触れながら場内アナウンスを行いました。
今回の出場メンバーには両大学とも1名ずつ山形出身者が含まれていました。
そのうちの一人、明治の菊池選手(3年)は「(ラグビー不毛の地と呼ばれる)山形県から明治大学に進んだが、フィジカルで負けているとは思わない。山形でラグビーをしている子供たちも、自信を持ってラグビーを楽しんでほしい」と、次に続く子どもたちにエールを送っていました。
この日初めて紫紺のジャージを着たという菊池選手。
神鳥監督も「彼はフィジカルが強く体も大きくて、明治らしい選手なんじゃないかな」と期待を寄せていました。
協会のご厚意で、前日の歓迎会や、試合後のアフターマッチファンクションにも参加させていただきました。
アフターマッチファンクションに参加したのは初めてだったのですが、レフリーによる試合の講評や両校と山形県協会によるペナント交換、両主将によるエール交換といったイベントを目の当たりにしました。
普段はそのような場に立ち会うことがないので、ラグビー文化に触れる貴重な経験でした。
歓迎会では山形のお米や牛肉がふるまわれ、最後には塾歌と校歌の斉唱が。
参加していた両校OBの皆さんも、大学時代の青春を思い出すひとときとなったのではないでしょうか。
私にとってうれしい出会いもありました。山形県職員の、前山形中央高校監督の佐藤さん。
お話ししているうちに判明したのですが、早稲田大学スポーツ科学部の同級生でした。
在学中はまったくお互いを知らなかったのですが、ラグビーが繋いでくれるご縁を感じます。
固い握手を交わして別れました。
山形でのラグビー招待試合を終えました。
前山形中央高校ラグビー部監督の佐藤大志さんと。監督10年間で花園7回の名将。なんと早大スポーツ科学部の同級生です。初対面だったのですが、2009年の大学卒業から15年の時を経て知り合うという奇跡。山形のラグビー普及に少しでも貢献できればと思います。 pic.twitter.com/eRUtI17Sil
— 松本圭祐 (@keisukematsu720) May 26, 2024
藤島大さんのコラムの言葉を借りれば、山形に「スクラムやタックルの根を!」
蒔かれた種がいつか芽吹くことを願います。