真夏の祭典・サマースラム、その直前のスマックダウンは、WWEにとって新たなリスタートとなるような、歴史的な一夜となりました。これまでのパフォーマンスセンターから飛び出して、NBAオーランド・マジックのホームアリーナでもある、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターと契約、世界中からバーチャル観客を招き入れ、最新鋭の演出が施された新たなプラットフォーム、その名もWWEサンダードーム、この世界のあらゆるスポーツ、あらゆるエンタメが直面しているコロナ禍のなか、WWEから世界へ、ひとつの提案がなされたわけです。記念すべきサンダードームERA第一回にささやかながら関われたことは光栄の至り、そしてまだこのサンダードーム、そのポテンシャルを隠したままと思われます。これからどんな未知の演出、未知の映像、未知の体験を我々に見せてくれるのか、WWEの本気を固唾を飲んで見守りたい。
ということで、気になるのはやはりアレクサ・ブリス。あのまさかのマンディブル・クロー受けは視聴者をもトラウマと異常な興奮でおかしくさせてしまったのでした。そしてホラーショー沼マッチでの、シスター・アビゲイル風アレクサ(の幻影)は何だったのか?
今回のスマックダウン#1096での一番の胸キュンポイントはニッキー・クロスでしょうか。かつてWWE保守本流ともいえる筋金入りの卑劣さでトップにのし上がっていったアレクサが、どういうわけかスコットランド出身ブチギレキャラのニッキー・クロスと友情を育み、ニッキーを高みへと導くとともにアレクサもまた別のペルソナを見せてくれていたここ1年くらいでしたが、そんな二人のささいな諍いの直後、例のアレが起こったわけです。誰よりも近くでアレクサを見てきたニッキーが感じる不安…アレクサが別の何かに変わっていってしまうような…それは我々が感じる恐れでもあるのです。
そんなアレクサですが、沼以来おかしくなってしまった巨獣ストローマンの中に残された人間性を信じてそこに呼びかけるアレクサの姿がありました。再び襲来したザ・フィーンドの迫るクローに対して優しげに手を差し伸べるアレクサ、それにむしろ動揺するのは悪霊…という場面もありました。悪霊の狙い、アレクサの真意、狂った巨獣…妖怪大戦争の様相を呈してきたこの抗争、サマースラムでどのような決着を見るのか!?
ということでこの原稿を書いているのはアメリカ時間8月23日…
ということで以下ネタバレ
アレクサ出てこねえ!!!!!!!
出てきたのはローマン・レインズ!!!!!!!!
まじか!!!!!!!
悪霊vs巨獣vs大型犬が三つ巴で組んず解れつしながら地獄の底まで転げ落ちて、誰が一番”魔”かの争い、その果てに生じる闇のエネルギーによって、シスター・アビゲイルがアレクサ・ブリスの肉体を依り代として現世に降臨、宇宙は無に還る…
そんなまどかマギカ的世界観を予想!そしてすべての予想を裏切るのがWWE!中1週でなんとまた来週PPVペイバック!一体どうなってしまうのか!365日目が離せないWWEに今後も注目!