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【レビュー】2006年J1最終節 浦和vsG大阪(菱沼)

こんにちは!
いきなり私事ですが、私は1993年に埼玉県の浦和で生まれました。
したがって、Jリーグと同い年です!(今年で27歳)
また、サッカーが盛んな町で育ったこともあり、サッカーは非常に身近でした。
野球少年だった私ですが、小学校の放課後は友達みんなで混ざって、野球とサッカーを1日交替で遊んでいたことを覚えています。

という事で、今回はサッカー、Jリーグです。
DAZNで配信中のJリーグ2006年シーズン第34節浦和レッズ―ガンバ大阪の試合をレビューします。

試合を見て思い出したことが、当時特に熱かった「浦和レッズとガンバ大阪」のライバル関係です。
両チームはJリーグが始まった1993年にから存在する「オリジナル10」のうちの2チームであり、2003年あたりから両チームは徐々にタイトル争いに絡むようになっていきます。
実は、両チームともに様々な大会で初優勝の時期が近く、初優勝のタイミングを大会別に見ていくとこうなります。

ナビスコ杯 初優勝
浦和(2003)G大阪(2007)

天皇杯 初優勝(Jリーグ発足以降。前身の三菱重工、松下電器時代は含まず)
浦和(2005)G大阪(2008)

Jリーグ 初優勝
浦和(2006)G大阪(2005)

ACL 初優勝
浦和(2007)G大阪(2008)

つまりこの2チームは、4つの大会の初優勝を、2003年から2008年の間の6年間で飾っており、強い時期が重なったとも言えます。

そういった背景も考えながら試合を見たのですが、今振り返っても、強さに頷けるメンバーでした(敬称略、在籍は当時)。
3バックの中央にはともに日本代表のディフェンスを支えた、冷静沈着な宮本(G大阪)と熱血漢田中マルクス闘莉王(浦和)が君臨。
その年のドイツW杯のサイドを務めた加地(G大阪)と三都主(浦和)はマッチアップすることになり気合十分。
その後W杯2大会(南ア、ブラジル)でコンビを組む長谷部(浦和)と遠藤(G大阪)の中盤も絶妙。
W杯出場は逃したものの、代表にも選ばれて渋く働く鈴木啓(浦和)と橋本(G大阪)や、忘れちゃいけないこの年のダブル得点王ワシントン(浦和)、マグノ・アウベス(G大阪)など、色々なマッチアップもありました。

試合展開はここでは触れません。
是非DAZNでご覧になってください!

歴史的なことを考えると、かつてこの2チームは「Jリーグのお荷物」と呼ばれていた時期がありました。
しかしライバルとして共にタイトルをしのぎ合った期間を通して、強いイメージがついたと思います。
今や、成績が少しでも悪いと選手から「こんな順位にいるべきではない」というようなコメントをよく聞きます。
「お荷物」から「強くて当たり前」に変わる時期だったのだと思います。

時代は巡り、この試合に出場していた選手の多くは引退し、指導者になった方も多くいます。
G大阪は監督に宮本、ヘッドコーチに山口、GKコーチに松代、浦和もコーチに平川と、技術やメンタリティーは受け継がれていきます。
その中でも、遠藤保仁選手は未だに現役を続け、今シーズンの開幕戦でJ1最多タイとなる通算631試合出場を果たしております。
単純に「631試合」という数字を見るより、こうした過去の試合からメンバーの移り変わりを見ると、より凄みがわかるような気がします。
現在はご存知のようにリーグは中断期間ですが、早くコロナが収束し、出場試合数をさらに伸ばしてくれることを期待したいです。

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菱沼洲斗アナウンサー