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第51回日本リトルシニア日本選手権大会(北野)

8月1日から明治神宮野球場にて開催された、夏のリトルシニア日本一を決める戦い「第51回日本リトルシニア日本選手権大会」に実況、インタビュアーとして参加しておりました。

リトルシニアは中学生世代の硬式野球リーグのこと。
毎年春に大阪で「リトルシニア全国選抜野球大会」、夏に東京で「リトルシニア日本選手権大会」が行われます。
この選手権大会には全国561チームから、各地区連盟を勝ち抜いてきた32チームが東京に集結。
夏の頂点をかけて熱戦が繰り広げられました。

中学野球を担当するのは初めてではなく、去年の春の選抜大会以来でした。
その時も思いましたが、本当にレベルが高いです。
私が実況を担当した準々決勝の取手対橿原磯城では、コンスタントに130キロを投げる投手、神宮球場のバックスクリーン左に放り込む選手がいて、そのプレーぶりはとても中学生とは思えないもの。
50メートル走5秒8といった選手もおり、もはや意味が分かりません。
なお、この数字は決して盛ったわけではなく、事前の取材でも確認が取れましたので間違いないと思います。
彼が試合で出塁する機会がなく、その脚力を見られなかったことが惜しまれます。

続いて決勝戦の世田谷西対中本牧では、優勝監督インタビューとヒーローインタビューを担当しました。
この決勝戦がまたすごい試合で、初回に中本牧が1点を先制するも、世田谷西が中盤に逆転し2対1。
しかし中本牧も7回(リトルシニアは7イニング制なので最終回)2アウトから同点に追い付き、試合は延長戦へ。
度重なるピンチも投手陣が踏ん張り、バックネット裏の関係者席では両チームの関係者はもとより、中継スタッフでさえも「見てられない」と言うほどに息詰まる大熱戦。
最後は延長10回、タイブレークまでもつれる試合を世田谷西がサヨナラで制し、見事2017年以来の優勝を決めました。

試合後、グラウンドに下りてインタビューをしたのですが、インタビューを受ける選手の初々しさ、それをベンチから野次馬的に声を出しつつ見る選手たちに触れて、改めて中学生なんだなぁと思いました。
先ほども書きましたが、試合中はどの選手も堂々たるプレーぶりで、本当に中学生なのか?と疑いたくなるほどでした。
身長190センチの選手もいましたからね。

世田谷西の吉田監督も話されていましたが、彼らにとってここは通過点。
次のステージへステップアップし、ゆくゆくはプロ野球選手になる選手もいるかもしれません。
今後の活躍に期待しつつ、数年後「あ、あの時の!」という瞬間が訪れることを楽しみにしたいと思います。

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北野文啓アナウンサー