先日J SPORTSにて、高校ラグビー花園福岡予選決勝のダイジェスト版収録を担当しました。
実況道場で鍛える日々。
ここにたどり着くことが出来ました。
SPZ実況道場とは?
我々SportsZoneが運営しているYoutubeチャンネル(https://www.youtube.com/@spz1884)です。
振り返ると私のラグビー実況生活はそこから本格的に始まったように思えます。
ラグビー実況を重ねる毎日。
今ではラグビー実況の動画が多くを占めるようになっています。
元々小さいころから親の影響でラグビーはよく観ていました。
ただ頻度は冬の大学選手権などテレビでやっているのを観るくらいでした。
その時はルールに関しても前に投げてはいけない(スローフォワード)、前にボールを落としてはいけない(ノックオン)ことくらいしか分かっていませんでした。
ルールを完璧に把握して観るというより、屈強な選手たちが体を全力でぶつけあっているのを熱狂して観ているという感じ。
実況したいと思ったのはこの職業になってから。
ラグビーの実況を学び始めた当初感じたこと。
「むっっっず!!!」
難しすぎる。
改めて考えると、30人同時に動いていて、それぞれが違う動き、ポジションやプレーする場所もその都度代わる、人が密集している中での選手の判別など、見るべき箇所があまりにも多くしかもプレーが早い。
この競技を実況している方々は本当にすごいと素直に感じました。
ではどのように覚えていったのか。
まずは実際の映像を観ながら1つ1つ細かい単語とルールを覚えていきました。
ノックオンから始まり、スローフォワード、オフサイド、ノットロールアウェイ、ハイタックルなどなど、、、幸いラグビーの反則は英語そのままの意味になっているのでとっつきやすい感覚はありました。
(例:スローフォワード=Throw Forward=前方に投げる)
喋りの部分についてもこういう時はこう言うという風にパターン化していき、競技としてのラグビーを覚えると同時に実況としてのラグビーを覚えていきました。
他の競技でもそうですが、観戦競技としてのスポーツと実況としてのスポーツは別物と考えています。
野球を詳しく知っていても、野球の実況を知らないと喋ることはできません。
傍から見るとやっている作業としては地味に感じるかもしれません。
とはいえ地道にやり続けることが1番の近道であり力が付くと思います。
ある程度覚えた後はひたすら反復練習。
状況に応じた適切な言葉選び、視点の動かし方など突き詰めていくときりがありません。
まだまだ出来ている感覚とは程遠いものがあるので、今後も積み重ねの毎日です。
積み重ねていくと戦略的なことだったり選手の動きに多種多様な思考が組み合わさっていることが分かります。
競技としても好きなのでそうした少しディープな領域に入っていくともう止まりません。
聞くところによると、FWの選手やコーチの方々はスクラムの話で一夜を明かすのもあるのだとか。
興味ワクワクでございます。いつか話を聞いてみたい。。。
もっと学びたい。もっと喋りの力を上げたい。もっとラグビーを詳しく知りたい。
気付けば「ラグビー沼」。
最高です。
難しい。だからこそ面白い。楽しい。
これからも私は沼から抜け出せそうにありません。
改めて今回はダイジェスト収録という形で実況デビューの機会を頂きました。
関係者の皆様誠にありがとうございます。
こうした方がいいな、ここはこう喋ったらもっと良かったかも。などなど、改善していきたい部分は山のように出てきます。
ルールや反則にしても把握できていないものもまだまだあります。
何度やっても面白い。
免許皆伝に向けて。
稽古の日々は続く。