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ショートトラックスピードスケート実況担当しました(北野)

3月15日から17日にかけてオランダのロッテルダムで開催された
「ISU世界ショートトラックスピードスケート選手権2024」

そのハイライト収録の実況を担当させていただきました。
解説はトヨタ自動車スケート部監督(4月1日からはアドバイザー)の寺尾悟さん。
オリンピックには4度出場、世界選手権では1994年男子5000メートルリレーや1999年男子1000メートルでの金メダルをはじめ、数々のメダルを獲得してきた日本を代表するショートトラック選手です。

収録前に寺尾さんから「少しでも疑問に感じたことがあったら何でも聞いてください」と言っていただき、初のスケート実況で若干の不安もありましたが、その一言で心のハードルがぐんと下がった状態で臨むことが出来ました。

その言葉に甘えて、収録中は様々な疑問、質問をぶつけさせていただきました。
なかには当たり前すぎることもあったかもしれませんが、それでも広く受け入れてくれ、そして丁寧に分かりやすく解説していただいた寺尾さんには感謝しかありません。ありがとうございました。

初回放送は3月30日深夜12時から。
その直前の22時からはスピードスケート世界選手権のハイライト放送もありますので(実況は弊社永川アナウンサー)、是非あわせてお楽しみいただければと思います。

以下、初回放送前ですが結果も出ていますし、ネタバレも含めて感想などを。

まず素晴らしかったのが場内演出。
DJブースが設けられ、競技前から会場内はさながらクラブのような雰囲気。
さすがはDJ大国、オランダらしい演出で集まった1万人の観客の熱も高まります。

さらにはプロジェクションマッピングを活用した光の演出も。
それぞれの種目の決勝戦では1人1人の選手紹介があり、名前をコールされた選手たちは歓声が渦巻く中を幻想的な空気をまとったスケートリンクへと飛び出していきます。
シーズンの最終目標でもある世界選手権、シーズンの最後を飾るにふさわしいお祭りの舞台が用意されていました。

レース内容を見ていきますと、2026年にオリンピック開催を控えているイタリア勢の活躍が目立ちます。
男女問わずどの種目でも最低1人は決勝戦に残っていた印象です。
またアジア勢では韓国、中国の活躍も光りました。
特に韓国はショートトラック人気が高いそうで、アイドル並みの人気を持つ選手もいるのだとか。

残念ながら日本勢はメダルを獲得することは出来ませんでした。
しかし、同じアジアの韓国や中国の活躍を見ていると日本の活躍も期待してしまいます。
もともと1980年代から90年代にかけては世界トップクラスだった日本のショートトラックですが、オリンピックのメダルは1998年長野オリンピックを最後に途絶えています。
それと入れ替わるようにして台頭してきたのが韓国や中国という歴史があります。
現在は諸外国の台頭に苦しんでいる日本のショートトラックですが、復活を期待したいですね。

また地元開催となったオランダも、今大会は思うような結果が出せなかったチームのひとつでしょう。
順調に進んでいたとしても思わぬところに落とし穴が潜んでいるものだな…と感じるレースが続き、今回は不運に見舞われた大会となりました。

こうして新しい競技に携われるのは嬉しいです。
知識が増えるのはもちろんのこと、これからの楽しみがどんどん増えるのが嬉しいです。

いままでウインタースポーツにはあまり接点がなく、オリンピックは見るくらいのものだったのですが、オリンピックだけだと4年の間隔がありますし、どうしても点で見ることになってしまいます。

それが世界選手権やワールドカップを通して見ていくことによって、オリンピックが4年ごとの点ではなく、オリンピックを一つのゴールとした4年間の線として見ることができるのではないかなと思います。

そういう楽しみを持ちながらスケート競技はもちろん、その他のウインタースポーツにも注目していきたいなと思います!

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北野文啓アナウンサー