~感動のスポーツシーンをあなたに~ アナウンスレッスン開講中!
Sports Zone 株式会社
東京・大阪:070-8419-2827
月〜金: 10:00 AM – 7:00 PM

私の履歴書(望月)

皆様はじめまして!
入団4か月目、新人の望月佑真と申します。
今後皆様に名前を覚えていただけるよう尽力していきます。

さて、2022年シーズンが開幕して12分の1が終わりました。。
新年最初の1ヶ月、いいスタートは切れましたでしょうか。
「それはもう最高のスタート」、「正直イマイチ」、「餅食べすぎて太った」、
色んな人がいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみに私の正月はスポーツで始動します。
ニューイヤー駅伝から始まり、箱根駅伝、高校サッカー、大学選手権などなど,,,今年はここに更に多くの大会が加わって新年早々スポーツまみれでとても楽しい毎日です。

ちょっと脱線しましたが、今回は私のことをご紹介する意味で執筆させていただきました。
少し長い文面となってしまいましたが是非ご一読いただければと思います。

◆Chapter1◆
始まりは小学生の時でした。
体を動かすのが大好きだった私は小さな時からはしゃぎまわっていて、体育は全力、休み時間はたとえ短い時間でも外に出てブランコに乗ったり遊具で遊んだりする子供でした。ただ運動神経は良い方ではなく、鉄棒の逆上がりが出来ずに放課後居残り練習をしていました。
4年生からサッカー部に所属、そして6年生からクラブ活動でバドミントンを始めました。中学では3年間バドミントン部に所属し、高校でもバドミントンをやろうと思っていました。しかし入学後に高校にバドミントン部がないことに気づきひどく落胆したのを覚えています。当時の私に、ちゃんと調べてから入学しなさいよと注意したいです。
ただ諦めの悪い性格だったので、ないなら作ればいいとゼロから部員と場所を確保し、さあ創部だという所までこぎつけたのですが顧問の先生が見つからず断念せざるを得ませんでした。
結局地域のクラブチームに交じって練習をしていましたが、ここでも当時の私に何か言えるとすれば、見切り発車でいくとよくないぞと注意します。

◆Chapter2◆
大学ではバドミントンも趣味で続けながら、何か新しいことをしてみようと思っていました。とはいっても大学には1000を超えるサークルがあり、選ぶのはなかなか骨が折れました。色んなサークルに入って色んな事をしようと思っていた中で、話すのが上手くなれたらいいなという気持ちでアナウンス研究会の活動に行きました。
そこで私は衝撃を受けます。
まず最初に新歓活動の形で競馬の実況をさせてもらったのですが、何も喋ることができません。
馬が走っている、右下に縦並びに3つの数字が出ている。画面に一瞬映る数字の書かれた看板。何もわからず絞り出して出てきた言葉。
「あ、え…と…馬が走っています」。
混乱して何も考えられなくなり、頭が真っ白になるのはこのことかと思いました。
悔しくて体感40度くらいに体が熱くなったのを思い出します。

次に神宮球場で実況する活動に参加しました。実家が田舎だったこともあり、幼少期から現地に行くのは皆無に等しかったので、俯瞰して観る球場、夏の到来を感じるような温かな風、熱気のある応援席。その全てに感動しました。当時のことは鮮明に覚えています。
野球に関しては小さいころから一番観ているスポーツだったので、競馬よりもできるだろうと思っていました。しかしいざやってみると、「ストライクです、あ、三振です」という風に、ルールは知っていたので何が起きているのかはかろうじて理解できるものの、試合は追えない、声は出ない、そもそも何を話したらよいのかわからないし知らない人も聞いているし恥ずかしいとまで思っていました。

そんな中、のちにアナウンサーになる先輩方も一緒にいて実況を聞いていたのですが、正直次元が違うと感じました。堂々と実況する姿、的確な状況描写、話すリズムなど、全てが勉強になりました。活動が終わった後、私の足は自然と先輩のもとに向かっていました。そして実況がうまくなるために何をしたら良いのか、何を喋ったらいいのか、自分の意見を言ったうえでアドバイスを求めている自分がいました。当時の私に言葉をかけるとすれば、その姿勢はこれからも大事にするんだぞと伝えます。

それからというものの、どうしたら実況が上手くなれるのか、自分に足りないものは何なのかを考える時間が多くなりました。実況の活動がない日もほぼ毎週球場に足を運び目や口を養っていました。気づけば1つのサークルの1つの活動に没頭している自分がいました。神宮球場の2階席は私にとって聖地です。
3年生のある時に、スポーツ実況を仕事にしている人がいることを知りました。仕事に出来たらどれほど楽しいだろうかと思っていましたが、自分の気持ちがあやふやなこともあり当時はそこまで踏み切ることが出来ませんでした。まずは会社員として働いて、外の世界を見て勉強して、気持ちの整理をつけてからでも遅くないのではないかと考えました。

◆Chapter3◆
大学卒業後は福岡へ。社会人になるまで一度も九州に行ったことがなかったのでとても新鮮気持ちでウキウキしながら荷造りをしていたのを思い出します。
まずすべきことは生活力を身に着けることでした。大学生まで実家暮らしをしており炊事家事をほとんどしたことがなく、生活の知恵がほとんどありませんでした。洗濯物を回して洗濯機の中に1日放置、掃除する習慣がなく部屋はぐちゃぐちゃ、包丁で指を切る、料理を焦がす・・・。生活の自立から始まった社会人生活でしたがそれらは今では当たり前のことになり、料理は毎日するくらい好きになりました。今はおいしい味付け卵の作り方を日々研究しています。当時の自分に「3年後味付け卵の研究してるぞ」と言っても信じてもらえないと思います。

仕事では企画職として、お客様に滞りなく商品を届けるために日々グループの海外拠点や物流業者の方とやり取りをしていました。今に生きていることとしてそこで学んだことは大きく2つ。「仕事の最適化」と「相手目線の思考」です。

1つ目については最近YouTubeなどでも取り上げられることが多く、様々な本も出ています。ビジネスマンの方も一度は手に取ったことがあるのではないでしょうか。私は18:00開始のプロ野球に間に合うよう定時内で仕事を終わらせたいという思いがあったので取り組み始めたのですが、なかなか難しく最初は上手くできず。色々やって上手くはまったのが「できるだけ毎日同じ時間に同じ種類の仕事をして考える時間・気力を節約する」ことでした。ただしこれは私の場合であり、最適化は人によって合う合わないがありますので詳しい明記は避けます。この考え方は今の生活でも役に立っていると感じます。

2つ目はシンプルなことですが1つ目以上に難しく、未だ勉強中です。
普段問題なく連携して仕事が出来ていると感じても、対応や仕事の方法に関しては考えが違うため意見の齟齬が生じます。特に在職時にコロナ禍があったため世界的に物流業界は大変な事態になりました。海外拠点に対して指示を出すこともありましたが、トラブル対応一つをとっても考え方や事情が違うからと衝突することもありました。課題の分離という言葉があるように、人の事情にむやみやたらに口を出したりするとさらにトラブルが発生すると学びました。ただこの問題の難点として、それが表面化すれば自分も反省することができるのですが、表面化しないことも多く、その場合は直すことができないと考えます。さらに人の事情に口を出すと言ってもこれにも様々な形がありこれまた難解です。ですので、社会人の時にこのことに少しでも気づくことができたのは幸運だと思います。

こうして、今まで学んできた知識や経験を糧に最適な方法でやっているつもりでも、自分の考えが及ばない範囲が多く存在し大抵は最適ではないことが分かりました。相手が何を考えているのか、相手の持っている知識・知恵は何か、それを引き出してからより良いと思える方法を試行錯誤していくのが大事だと考えています。スポーツアナウンサーとして「観察」も大事にしていきたい所存です。
社会人時代の話になって少々テイストが違う文面になりましたが、この3年半は生活から思考法まで、スポーツ実況から離れて人間としての成長に費やすことのできた良い時間でした。その中で出会った友人や先輩との出会いも自分を大きくしてくれました。いつか九州での仕事で自分の姿をお世話になった方々に見せるのが私のささやかな目標です。

◆Chapter4◆
社会人としての経験を積む間もスポーツ実況を仕事にすることについて考えましたが、結果として私の想いは変わりませんでした。自分は今までスポーツに魅せられて生きてきて、スポーツを愛する人生を送っていました。そしてこのスポーツの魅力をもっともっと広めたい、自分ができることをしたいと思いSports Zoneの実況JAPANのレッスンを受けることにしました。実況JAPANでは事務所の方と一緒にレッスンする機会もあったので、毎回勉強になることばかりでした。高い志を持つ方々とレッスンを受けるにつれ益々スポーツアナウンサーになりたいという想いは強くなり、2021年夏にオーディションを受けました。

◆Chapter5◆
晴れて私もSports Zoneの一員になりましたが、まだまだ道半ばです。ようやく白線の上に立ったような格好です。これから学ぶことはたくさんありますが現状を楽しんでいる自分がいます。もっともっと多くのスポーツを観たいですし、色んなことを学びたいです。そうして1人前になれたらどのような景色が見えるのだろうと今は楽しみに毎日を過ごしています。今の私に声を掛けるとするならばこう言います。

「これからも楽しみながら頑張れよ!」

ここまでお付き合いくださりありがとうございました!

望月佑真

コラムトップへ
望月佑真アナウンサー