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WECモンツァ6時間レース実況後記(菱沼)

皆さんこんにちは!
少し前になりますが、7/10(日)に担当させていただいた
「WEC 世界耐久選手権2022 第4戦モンツァ6時間レース」の
振り返りコラムです。

すごくミーハーなことを申し上げると、
・よくTVで聞いていた解説の皆様との共演
・直前の小林可夢偉、平川亮両選手のオンライン会見への参加
・中継中、ロシター選手と電話がつながったこと

などなど、1人のモータースポーツファンとして、痺れる出来事が色々ありました。

中継中はもちろん、控え室でのお話なども色々と伺えて嬉しかったです。
特に中継中のこの言葉「テストドライバーとして評価されるというのは、実は名誉なこと」
その説得力に唸りました。

また今回、レース実況に向けて色々な歴史に触れられたことも、自分にとって楽しいことでした。
93年生まれの私(学年的には平川選手世代)、プジョーとトヨタが以前闘った30年前は、まだ生まれてませんでした。そんな歴史にも触れられて、より歴史の重みを感じました。
しかも会場は100年の歴史を誇るモンツァ。
30年前、モンツァでの開幕戦、トヨタが世界選手権初優勝を飾った地。
そこに当時のライバルプジョーがリアウイングなしで戻ってくる。たまらない筋書きでした。

レースの内容はクラスごとに振り返りましょう。

〇ハイパーカークラス
プジョー参戦にもちろん注目が集まりました。
違和感とクールさを感じるルックスに目が離せませんでした。
戦いはアルピーヌとトヨタ、グリッケンハウスで、かつてない激戦でした。
ハイパーカークラスが映っている時間が長い、珍しい展開。
来期に向けても、より激戦を期待したいです。

〇LMP2クラス
こちらはいつも通りの激しさ。
王子(ハプスブルク)の力強い走りが印象的でした。
チームメイトのアンドラ―デはアンゴラ出身、アフリカ人レーサーとして初優勝だったそう。
38号車JOTAのグリッド後方からの表彰台も見事でした。

〇GTEプロクラス
バトルで視聴率をグッと上げてくれたのが92号車ポルシェと、51号車のフェラーリ。
まあ優勝は52号車フェラーリだと思っていたところ、去年の悪夢再び。
スプラッシュが必要で、勝利はコルベットに。
コルベットのお茶目なメカさん、他人のチョコレートアイスを盗み食いするわ、鼻血?出すわでMVP級の活躍でした。

〇GTEアマクラス
女性初のポール、サラ・ボフィー擁する女性ドライバー3人体制のアイアン・デイムス、勝利まであと一歩。
立ちはだかったのは、強敵すぎるハリー・ティンクネル。
一見、かわいい名前でめちゃくちゃ強い。
ただ、レース途中のアイアン・デイムス陣営のインタビューは、いずれ勝つ予感がする、気持ちの良い、ポジティブで笑顔なインタビューでした。

また後日談ですが、ゲームのグランツーリスモ7でトヨタのGR010をモンツァで走らせてみました。
あれあれ、1分38秒ぐらいで走れるぞ?あまり予選のタイムと変わらない。
私は決して上手じゃないので、F1で実在するコースを走ると、ポールの予選タイムから大体1周10秒遅れぐらいになります。
それが2秒遅れぐらいで済むということは、相当なBoPが効いていたのかなと想像ができます。
ゲーム内だとハイブリッドシステムも190キロより前で作動しているので、実際ドライブしている皆さんは相当キツいコンディションなのだなと実感しました。

さて、余談はさておき、今回ご一緒させていただいた解説の澤圭太さん、貝島由美子さん、小倉茂徳さん(今回は残念ながらすれ違いの土屋武士さん)そしてJ SPORTSのスタッフの皆さま、色々と支えてくださり、ありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。はっきり言って夢のような空間でした。
サラリーマン時代の自分に「頑張っているといいことあるぞ」と教えてあげたいです。

さて、次戦はついに富士です。
3年ぶりの富士、どんなレースになるのか、必見です!!

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菱沼洲斗アナウンサー