有効打が決まり相手が倒れても反撃に備え、構えを崩さない「残心」。
空手をはじめ、1本になるかどうか大きく左右する日本武道を象徴する概念です。
キックボクシングやK-1といった試合でも時折、空手家の選手は残心の構えを見せることがあります。
そんな世界に誇る空手の実戦性を取り入れた大会「PRO-KARATEDO達人NEO」が7月17日にエディオンアリーナ大阪で行われ、サンテレビさんの番組で実況させていただきました。
解説は大会主宰者で空手家の村井義治理心塾 塾長、ゲストにはボクシング元世界王者 井岡弘樹会長とフルコンタクト空手有段者でモデルの青野楓さんをお迎えしました。
実戦的な要素としてグローブはボクシンググローブではなく、指先の自由が利くオープンフィンガーグローブを採用し、肘打ちあり。
また下半身の道着部分のつかみもOK(ちなみにオープングローブの発案者はブルース・リー先生と言われています)。
さらに画期的なのは瞬間的な投げ技に加え、スタンディングでのパウンドも認められているという武道性とエンターテイメント性を兼ね備えたルールなっています。
実際に実況をしたメインイベント含める4試合すべてがKO決着であったことから、ポイントを稼ぐ打ち合いではなく、路上での護身をも想定しうる実戦性を伺うことができました。
空手とキックボクシングを嗜んだ経験のある身としては、自分のスタイルであるサウスポー目線からミドルキック(廻し蹴り)と三日月蹴りの違いやその駆け引きを伝えていき、格闘技の魅力を引き出していきたいと思います。
武道には空手道、柔道、剣道といったように「道」という言葉が付きます。
アナウンサーの仕事も実況道として、日々鍛錬を重ね、技量習得に終わりのない道を邁進していきます。押忍