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ロンバルディトロフィーはどちらに(安井)

シーズンMVPのQBマホームズの試合巧者ぶりによってチーフスが3季ぶり3度目の優勝を果たした第57回スーパーボウル。
今年もNFL Game Passで実況をさせていただきました。

フットボール経験者としてNFLファンとして、年に1度の祭典に立ち会えることは大変光栄なことです。
的確に実況し情報を出すことは当然ながら、1億1300万人が視聴するゲームをどう楽しんでもらえるかを第一に考えていきました。

今年のカードはカンザスシティ・チーフス vs フィラデルフィア・イーグルス。
両者ともスーパーボウル優勝経験がありますが、当時とは全くチーム事情が異なるシーズンでした。

番組内でも大半の予想としてイーグルス優勢が伝えられ、Cジェイソン・ケルシーのリーダーシップやQBジェイレン・ハーツのデザインされたランプレー、そして守備陣の強烈なパスラッシュが今季非常に印象的でした。

一方のチーフス、シーズンごとの成績は盤石ではあるものの、今季はレシーバー陣が移籍するなど、大きく刷新されたイメージでした。
中盤まではイーグルスがリード、しかし大舞台の経験としては一枚上手のマホームズの試合巧者ぶりが後半発揮されます。
マホームズの個人能力に加え、それを支えるオフェンスラインの強さが、ゲームメイク、状況判断に十分すぎるほどの時間を与え、ベンチのプレーコールと相まってイーグルスを追い詰めることになったのです。

ルーキーRBのパチェコがライン陣とタッチを交わすシーンがありましたが、単に喜びを分かち合うだけでなく、完璧なランニングルートを作った味方の選手への敬意を感じられるからこそFOXの現地映像もそのシーンを選択したのだと思いました。

ジェイソンの弟 TE トラビス・ケルシーのレシービングも改めて、チーフスを象徴するプレーであると感じた一方、RBながらパスオプションとして加入したマッキノンの存在も大きく、アンディ・リードHCはその特性を上手くチーフスで開花させることになりました。

多くの選手がスーパーボウルという大舞台に高揚感を持って臨んでいるのですが、1人この試合が屈辱的だと話す選手がいました。
デンバー・ブロンコスでエースRBを務めたメルビン・ゴードンです。
今季後半にブロンコスを離れチーフスとは練習生契約で加入していました。
逆に闘争心が沸いたともコメントしているゴードン、個人的にも今後の動向が気になります。

みなさんは今年のスーパーボウル、どんな楽しみ方をされたでしょうか、中にはハーフタイムショーや現地CMも楽しみにしているという方も多いと思います。

来シーズンはどんな展開が待っているか、次の開幕に向けて、もうすでにカウントダウンは始まっています。

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安井怜介アナウンサー