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アナザースカイ(田村)

近年、弊社がお世話になっている岐阜の高校野球中継、今年は私も末席に加えて頂きました。
世界の共通語たる日本の高校野球、47都道府県大会の1回戦から全試合配信の流れが怒涛の需要を生み出し、乗るしかないこのビッグウェーブに、の構えとなっております。
野球というパスポートのおかげで初めましての土地や人を訪ねていけるってのは、なんだか素敵な人生のように思えてきました。
ちなみに渡航文書の方のパスポートは持っていないし海外に行ったこともありません。

日本三大清流の一つ、長良川のほとり、由緒正しき岐阜球界の殿堂、長良川球場。


レフトスタンド後方には金華山、その頂には岐阜城。
斎藤、そして織田へと主の移り変わっていった城、「天下布武」始動の地。


8月11日には生まれ変わった「ぎふ長良川花火大会」第1回大会が開催。
8月31日には巨人対広島戦があります。



現在から過去へ、大地と水と風の記憶へとつながっていく。


球場正面入り口では、松井栄造の投球フォームを象った銅像『栄光目指して』が出迎えてくれる。
岐阜市立岐阜商業学校(現・岐阜県立岐阜商業高等学校)のエースとして、選抜中等学校野球大会や全国中等学校優勝野球大会制覇を成し遂げた。
その1936年岐阜商以来87年ぶりとなる岐阜県勢の選手権優勝を果たすチームが、ここから現れるか。

松井栄造は早稲田大学から社会人野球の強豪・藤倉電線に就職するが、志願して陸軍に入営。
1943年戦死。享年24。
野球を愛し仲間を愛し親兄弟を愛し故郷を愛するそんな人であっただろうか。
よき人の最良のものゆえにその人は死ななければならない。
日本の夏とは、それを思い出す季節である。

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田村純アナウンサー