~感動のスポーツシーンをあなたに~ アナウンスレッスン開講中!
Sports Zone 株式会社
東京・大阪:070-8419-2827
月〜金: 10:00 AM – 7:00 PM

軟式と硬式のハイブリッド(安井)

これまでの野球とは一味違う「準硬式」の実況を担当させていただきました。

特徴としてはボールの違い。
中身は硬式球と同じなので打った時のインパクトは硬式に近く、表面はゴムで覆われているため握った感覚は軟式という、まさにハイブリッド!

そういった事前知識で臨んだ今回の実況ですが、ボールの違いだけでは語り尽くせない、奥深さが準硬式にはありました。

大学日本一を決める文部科学大臣杯 第75回全日本大学準硬式野球選手権記念大会。

全日本大学準硬式野球連盟YouTubeチャンネルで、くら寿司スタジアム堺での準決勝、決勝の配信がありました。
私は準決勝、大阪経済大vs慶應義塾。決勝の大阪経済大vs日本大の担当でした。
準決勝の印象は甲子園優勝の慶應旋風がこの大会にも響いていたことで、塾高出身の選手も多く在籍することから、ベンチの盛り上がりやスタンドからの応援は凄まじいものがありました。

前日の準々決勝は何と選手権初の早慶戦が行われ、想像以上の盛り上がりでした(また早慶戦の会場が住之江公園というのが貴重)。
決勝は2年連続同じ顔合わせ。
去年は怒涛の点の取り合いで日大が制しましたが、去年を知るメンバーも多く残り、互いの特徴を知り尽くす今年の大会は大経大が2年ぶりの王座奪還となりました。

ゲスト解説では両チームの選手や学生コーチから話を聞くことができましたが、準硬式を始めるきっかけは様々。
けがや高校時代で燃え尽きたなどの理由で一度はグラウンドから去った選手が、もう一度野球と向き合うために2年生から準硬式で競技再開。
学業に時間を費やしたいが、野球も体育会の部活として真剣に取り組みたいといった理由もありました。

選手自ら練習内容を考案し、時には試合中に主将がサインを出すことも。
そしてグラウンド以外の部分で移動や宿泊を伴う遠征の手配も自分たちで行うという学生主体の運営こそが、準硬式の最大の魅力だと感じました。

コラムトップへ
安井怜介アナウンサー