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台湾U18W杯リポート(北野)

先日開催され、見事侍ジャパン高校日本代表が初優勝を果たしたWBSC U-18 ベースボールワールドカップ。
このたび、大変ありがたいことにJ SPORTSの中継で台湾からの現地リポーターを務めておりました。
今日はその時の振り返りコラムです。
なお、先に断っておきますが、ここではあくまでも私が感じたことを書いていきますので「あの選手の試合以外の表情は…」「実は普段はやんちゃ坊主で…」「選手同士の意外な関係性…」みたいな内容は皆無ですので、もしそういうことを期待されているようでしたらすみません。
というか、そもそもそんなネタはないです。

今回は現地リポートと試合後のインタビューを担当しました。
試合中はiPadでZoomを開き、日本のスタジオとつないでいました。
これの何が良いかというと、要は固定されていないので自由に動けることです。
せっかく現地にいるのですから、映像には映らない球場の様子や選手の雰囲気などを伝えるべく、試合中はメディアルームやベンチ横、スタンドなど結構右往左往していました。
その結果、iPad片手にヘッドセットを付けてあちこちをウロウロする怪しい日本人が出来上がってしまったわけですが…。

ベンチ横で選手たちの表情も見ていましたが、一番印象に残っているのは決勝戦。
髙中選手のスクイズで逆転した直後、ベンチに戻ってきた緒方選手が感情をむき出しに激しくガッツポーズを何度も繰り返していたのがいまでも目に焼き付いています。
取材で何度か話を聞かせていただきましたが、どんな質問に対しても冷静に言葉を紡ぎだしていく姿がとても高校生とは思えないほどに大人びた印象だったのですが、あの姿を見て、改めて世界一に対する思いの強さ、絶対に勝つんだという気持ちの強さを感じました。

中継では何度かスタンドからのリポートもお届けしました。
これも決勝戦の話ですが、超満員のスタンドで9割以上がチャイニーズ・タイペイの応援という完全アウェーの状態の中、一塁側の一角に集まった日本の応援の皆さんにもご協力いただきながらリポートしました。
改めてこの場を借りて感謝申し上げます。
どのくらい現地の雰囲気が伝わったか分かりませんが、ヘッドセットを付けて音量を最大にしても中継の声が聞き取りにくくなるくらいの大歓声が球場中を渦巻いていました。
悔いがあるとすれば、チャイニーズ・タイペイの応援風景をリポート出来なかったことでしょうか。
CTガールズの横までは行けたんですけど、タイミングが合いませんでした。

球場では食事の差し入れなど、様々なおもてなしをしていただきました。
丼ものやサンドイッチ、さらには北京ダックまで。飲み物もペットボトルの水は取り放題、冷やしたければ冷蔵庫も自由に使えましたし、飲食に関しては何一つ不自由がなかったです。

そして何といっても、侍ジャパンの初優勝の瞬間に現地で立ち会えたことがとても嬉しかったです。
その直後のインタビューでも、馬淵監督が涙を目に溜めながら、まさしく感無量の思いがひしひしと伝わってくるようなインタビューは印象的でしたし、前田投手も冷静さは持ち合わせつつも、初優勝の嬉しさが漏れ伝わってくるような受け答えだったと思います。

台湾の街もすごく楽しかったです。
台北市内はMRTと言われる地下鉄が走っているのですが、初乗り運賃が20ニュー台湾ドル、日本円で90円ほどという安さなので移動もしやすい。
少し遠いですが、映画「千と千尋の神隠し」のモデルと言われる九份にも行きました。

あとは、何といってもご飯が美味しい。
海外生活ではご飯の合う、合わないがあるという話も聞いていましたが、全くの杞憂に終わりました。
夜市にも何度か行きましたし、食べたかったものは一通り食べられました。
まだまだ美味しそうなお店はたくさんありましたので、また機会があれば行きたいですね。
唯一の懸念点は、たくさん食べすぎて太ってしまうことくらいでしょうか。
それほど、食に関しては満足です。

あと、台湾滞在中は快晴の日がほとんどなかったこともありますが、普通に日本のほうが暑いと思います。
日本に帰ってきて、まず「暑いな!」って思いました。

2週間弱の滞在で、ただでさえ海外から現地リポートを担当するという貴重な経験に、侍ジャパン初優勝という最高の結果までついてきて、生涯忘れない台湾出張になりました。
中継でどのくらいのクオリティのものをお届け出来たのか分かりませんが、本当に楽しかったです。
ありがとうございました!

いくつか写真も。
普段は自分の写真なんて撮らないのですが、今回ばかりはさすがに。
圧倒的アシスタント感。

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北野文啓アナウンサー