高校ラグビー冬の祭典、花園が今年も数々のドラマを生みながら幕を閉じました。
私は開幕日の12月27日から年を跨いで準々決勝1月3日まで計7試合の実況を担当。
厳しい戦いを勝ち抜き正月越えを果たしたベスト16、ベスト8の実況はより一層身の引き締まる思いでした。
また今回は2020年以降コロナでなかなかできなかった試合前の対面取材を数多く行うことができました。
雑誌やインターネットの情報だけでなく、生の言葉を紹介することで鮮度の高い放送を作っていくんだというのは弊社谷口代表が常々口にしていることですが、今回はその理想形に近づくことができたと感じます。
ただお話ひとつ伺うにしても、選手の特徴やスタイル、前の試合の内容、大会の歴史を把握した上で質問しないと会話も弾みませんし信頼関係も築けません。
実況の諸先輩方は大御所監督とも友達か!というくらい親しげに話をされていましたが、そこに至るまでには多くの積み重ねがあったんだろうと推察でき、尊敬と同時に羨ましさも感じました。
このようなアプローチの仕方によってチームに対しての思い入れは強くなり、自身の記憶にも色濃く残っていくと感じます。
そして今回活躍した選手が上のカテゴリーで活躍すればその想いはより強くなるでしょう。
毎年毎年ひとつひとつの積み重ねがより濃く、より深く、より愛のある実況に繋がっていくと実感しました。
まだまだ浅学の身ではありますが、いつか周囲から一目置かれ、信頼を得られるような実況者を目指して日々研鑽を積みたいと思います。
今回試合前にも関わらず快く取材に応じて下さった先生方、誠にありがとうございました。
この場を借りまして心より感謝申し上げます。