9月25日、バンテリンドームナゴヤで行われた中日ドラゴンズ対阪神タイガース戦で実況を担当し、プロ野球の一軍公式戦で初めて実況を担当しました。
これまでもプロ野球では二軍戦の実況や、一軍戦でもリポーターやヒーローインタビューの担当はありましたが、実況は初めてでした。
思えば、大学生の時にプロ野球中継を見て「自分も実況アナウンサーになりたいな」と思ったのがこの世界に入ったきっかけでもあるので、そういう意味では目標を一つ達成できたのかなと思います。
僕は大体、こういう初めて実況しますみたいな時は分かりやすく緊張するタイプなのですが、今回はそこまでガチガチに緊張した…という感じでもなかったなと思います。
というのも、今回の実況は代打での担当。
前々から決まっていたわけではなく、直前に急遽決まった担当でした。
これが前々から決まっていたものだったら、2週間くらい前から緊張してソワソワしていただろうな…ということは容易に想像できるのですが、緊張する時間もありませんでした。
今回は試合の前々日の夜に「代打の可能性がある」ことが知らされ、前日に正式に代打が決定。
そこから準備して名古屋に行って…というスケジュールでしたが、それなりにバタバタした感じが緊張感を和らげてくれたのだったら、代打というのもプラスになったのかなと思います。
ちなみに今年の代打稼働は5回目。
大体は体調不良で出番が回ってくることが多いです。
それで初めての現場に行かせてもらうこともあるので、それはそれで嬉しかったりします。
でも気付いてしまったのですが、代打が多いというのは要するに「健康で暇なヤツ」ってことですからね。
健康なのはともかく、暇っていうのはどうなんでしょうね。ギリマイナスな気もしますが…。
試合はドラゴンズ梅津投手の好投が光り、2対1で中日の勝利!
梅津投手はトミー・ジョン手術明け、自身3年ぶりの白星となりました。
この仕事をしていると、自分だけかもしれませんが、たまたま自分が担当した試合で活躍した選手がいると、そのあとも注目して見てみたいなという気持ちになります。
正直に言いますと、いままでセ・リーグの試合を担当する機会がほとんどなく、そのためプロ野球のチェックもパ・リーグ中心だったのですが、これをきっかけに来シーズンはドラゴンズ、ひいては梅津投手に注目したいなと思います。
解説の森繁和さんとは初コンビでしたが、普段メジャーリーグ中継のスコアラーをしている時に何度もお会いしていたので、それもそこまで緊張せずに臨めた要因かもしれません。
森さんには試合後に自分が一軍戦初実況だということを伝えたのですが、「なんだよー、先に言ってくれれば試合中にいじってやることも出来たのに」と言われ、僕も先に言っておけば良かったなーと思いました。
放送中以外でも終始優しく接していただいて、本当にありがたかったです。
試合時間も2時間30分と、本当にあっという間に時間が過ぎていきました。
ちなみに前日は延長12回引き分け、4時間超えのロングゲーム。
森さんは今シーズン、3度ほど延長ゲームを担当しているようで、試合前には今日もそんな展開になるかも?なんて話もしていましたが、前日とは打って変わってのスピーディーなゲームでした。
まあ、誰とは言いませんけど実況担当の試合は長いですね(チラッ)。
代打でしたが、貴重な第一歩の踏み出せたことは良かったです。
J SPORTSでご視聴いただいた皆さん、ありがとうございました!